犬・猫が食べてはいけない食べ物一覧|中毒を起こす食材と、食べてしまったときの対応
こんにちは。犬や猫の捜索を専門とする、ペット探偵団ファインドの捜索チームです。捜索のご相談を受けるなかで、「脱走していた数日のあいだに何か拾い食いしていないか心配」という声をよくいただきます。そこで今回は、犬と猫が口にすると危険な食べ物を整理しました。
先にお伝えしておきたいことが二つあります。ひとつは、危険な食材はネギ類、カカオ、ぶどう、甘味料のように、家庭のキッチンにごく普通にあるものだということ。もうひとつは、食べてしまったときの判断を飼い主だけで下さないことです。同じ量でも、体格や体調によって影響の出方は変わります。
この記事では、食べてしまったときにまず何をするか、犬と猫それぞれで気をつけたい食材、そして脱走中の拾い食いについてまとめます。診断や治療の判断は動物病院の領分ですので、ここでは飼い主が知っておける範囲に絞ってお伝えします。
食べてしまったと分かったとき、最初にすること
あわてて対処するより、次の四つを順番に済ませるほうが結果的に早く進みます。
- 何を、どれくらい、いつ食べたかを書き留める:動物病院で必ず聞かれます。「たぶん少しだけ」ではなく、袋の中身が減った量や、置いてあった個数から推定して伝えます。
- パッケージや食べ残しを取っておく:成分表示が判断材料になります。捨ててしまうと、何が含まれていたか分からなくなります。
- 自己判断で吐かせない:家庭で無理に吐かせようとすると、かえって危険な場合があります。処置が必要かどうかも含めて、獣医師の指示を仰いでください。
- 動物病院に電話する:受診が要るかどうかを電話で相談できます。夜間や休日は夜間救急の窓口があります。動物病院や夜間救急の使い方は動物病院・夜間救急の使い方にまとめています。
症状が出ていないから大丈夫、とは限りません。食べてから時間をおいて変化が現れることもあるため、様子見をするかどうかも含めて相談する、と考えておくと安心です。
犬が食べてはいけない食べ物
犬の誤食で相談が多い食材を挙げます。いずれも家庭の食卓にあるものばかりです。
玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく(ネギ類)
ネギ類は犬にとって代表的な危険食材として広く知られています。厄介なのは、加熱しても危険性は下がらないとされている点です。ハンバーグ、カレー、味噌汁、すき焼きの残り汁のように、ネギ類が溶け込んだ料理も対象になります。「野菜そのものは食べていない」からといって安全とは限りません。
チョコレート、ココア
カカオに含まれる成分が犬には分解しにくく、注意が必要な食品です。カカオの割合が高いほど成分の濃度も上がるため、ビターチョコレートや製菓用のチョコレート、ココアパウダーは特に気をつけたいところです。バレンタインの時期に相談が増える食材でもあります。食べてしまったときにやることと、動物病院に伝える内容は犬がチョコレートを食べてしまったときで詳しく扱っています。
ぶどう、レーズン
ぶどうとレーズンは、犬で問題が起きることが知られています。危険な量に個体差が大きいとされ、少量だから安全と言い切れないのが難しい点です。レーズンはパンやお菓子に練り込まれていることが多く、飼い主が気づかないうちに口にしている場合があります。
キシリトール入りのガム、お菓子
甘味料のキシリトールは、犬では急激な体調変化につながることが知られています。ガム、タブレット、歯みがき粉、シュガーレスのお菓子に含まれています。鞄の中に入れたガムを犬が引っ張り出した、という経緯が多いため、置き場所そのものを見直しておくと安心です。
アルコール、カフェイン
ビールやチューハイの飲み残し、コーヒー、紅茶の茶葉、エナジードリンクなど。犬は少量でも影響を受けやすく、いずれも与えてよいものではありません。テーブルに置いたままにしない、という単純な習慣が効きます。
マカダミアナッツ
ナッツ類のなかでもマカダミアナッツは犬で注意が必要とされています。ナッツは脂質が高く、消化の面でも負担になります。チョコレートでコーティングされた商品は二重に危険です。
生のパン生地
発酵前のパン生地は、胃の中で膨らみ続けます。加えて発酵の過程でアルコールが生じるため、二つの意味で危険です。手作りパンを仕込んでいる最中は、犬が届かない場所に置いてください。
鶏の骨、串、竹串
これは中毒ではなく物理的な危険です。加熱した鶏の骨は縦に鋭く割れます。焼き鳥の串ごと飲み込んでしまう事故もあります。バーベキューや花見の場では、落ちているものを口にしないよう注意が必要です。
猫が食べてはいけない食べ物
猫は犬ほど何でも口にしませんが、そのぶん誤食に気づくのが遅れがちです。
ネギ類
犬と同様、猫でもネギ類は危険とされています。猫の場合、鰹節や煮干しをまぶした料理、ネギの入った汁物をなめてしまうといった形で口にすることがあります。加熱しても、だしやスープの汁だけでも対象とされる理由と、疑わしいときの動き方は猫が玉ねぎ・ネギを食べたときにまとめました。
チョコレート、カフェイン
猫が自分から甘いものを求めることは多くありませんが、乳製品と混ざったチョコ菓子やアイスに口をつけることがあります。コーヒーや茶葉も避けてください。
アルコール
猫は体格が小さいぶん、わずかな量でも影響が出やすいと考えられます。グラスを置いたままにしないでください。
ユリ科の植物
食べ物ではありませんが、猫の中毒でよく知られるのがユリ科の植物です。花瓶の水をなめただけでも危険とされます。切り花をもらったときは、猫が入る部屋に置かない、という前提で考えたほうが安全です。ユリの危険な部位と接触の経路は猫にユリは危険に、ポトスやドラセナなど室内に置かれやすい植物は猫が観葉植物をかじったときにまとめています。
犬用の薬、サプリメント、人間の薬
犬用に処方されたものを猫に流用してはいけません。猫は薬の代謝の仕組みが犬や人と異なるため、同じ成分でも影響が変わります。人間用の解熱鎮痛剤も同様です。
生魚ばかりを与えること
単発で少量なら大きな問題になりにくいものの、生魚に偏った食事を続けると栄養面の偏りが出ます。日常的に与えるものではない、という位置づけで考えてください。
「少量なら大丈夫」と考えないほうがよい理由
誤食の相談でいちばん多い判断が、「ほんの少しだったから様子を見る」というものです。この判断が難しいのには、はっきりした理由があります。
危険とされる量は、体重に対する割合で考えます。同じひとかけらでも、大型犬と小型犬、成猫と子猫ではまったく意味が違います。さらに、その子の体調や持病によっても影響の出方は変わります。
加えて、飼い主が把握している量が実際より少ないことがよくあります。袋が破れていた、他の家族も与えていた、といった経緯は後から分かるものです。
ですから、量で判断するのではなく、食べたと分かった時点で動物病院に相談するかどうかを決める、という手順にしておくほうが確実です。電話で状況を伝えて「様子を見て大丈夫」と言われるなら、それが根拠のある様子見になります。
気づきのきっかけになりやすい変化
誤食のあとに現れる変化には、嘔吐、下痢、食欲が落ちる、ぐったりする、水を飲む量が変わる、落ち着きがなくなる、といったものがあります。
ただし、これらはどれも誤食に限った変化ではありません。ここに挙げた変化があるから中毒である、あるいは無いから安全である、と判断できるものではないため、原因の特定は動物病院にゆだねてください。心当たりのある食材があるときは、その情報を必ず伝えます。
脱走中、屋外での拾い食い
捜索のご依頼をいただくなかで、無事に保護できたあとに「この数日、何を食べていたのだろう」と心配される飼い主さんは多くいらっしゃいます。
屋外にいる犬や猫が口にする可能性があるものとしては、生ゴミ、飲食店の裏に出た残飯、屋外に置かれた他家のペットフード、駆除用に置かれた薬剤などが挙げられます。特に犬は、拾い食いの習性がある子ほど屋外で口にする機会が増えます。
脱走中の飲食については脱走中の猫は何を食べ、水を飲むのかで、屋外で直面する危険については脱走中の猫が外で直面する危険で扱っています。
保護できたあとは、見た目に元気そうでも一度受診しておくと安心です。帰宅後のケアの考え方は迷子から帰ってきた猫のケアにまとめました。
そして、いま行方が分からなくなっている場合は、拾い食いの心配より先に、探すことを優先してください。時間が経つほど行動範囲は広がります。
誤食を防ぐために、家の中でできること
誤食は、しつけよりも環境の作り方で減らせる部分が大きい事故です。
- 調理中と食事中の動線を分ける:床に落ちたものを拾う機会そのものを減らします。ゲートやサークルを使うのが確実です。
- 鞄を床に置かない:ガム、タブレット、薬。鞄の中身は誤食の定番です。
- ゴミ箱をふた付きにする:鶏の骨や玉ねぎの皮は、ゴミ箱から出てきます。
- もらいものの菓子折りを机に置いたままにしない:チョコレートやレーズン入りの焼き菓子は、来客のあった日に事故が起きがちです。
- 切り花と観葉植物を確認する:猫のいる家では、ユリ科の花を持ち込まない前提で考えます。
- かかりつけと夜間救急の連絡先を、すぐ出る場所に控えておく:探している時間がいちばんもったいないためです。
よくある質問(犬猫の誤食・中毒)
犬が玉ねぎを少しだけ食べました。様子を見ても大丈夫ですか?
量にかかわらず、まず動物病院に電話して相談してください。危険とされる量は体重に対する割合で考えるため、同じひとかけらでも体格によって意味が変わります。加熱してあっても危険性は下がらないとされています。
チョコレートは何グラムまでなら平気ですか?
安全な量をここでお伝えすることはできません。カカオの割合、その子の体重や体調によって変わるためです。食べた製品のパッケージを手元に置いたうえで、動物病院に相談してください。
吐かせたほうがいいですか?
家庭で無理に吐かせるのは避けてください。かえって危険な場合があり、処置が必要かどうかの判断も含めて獣医師の指示を仰ぐのが安全です。
症状が出ていなければ受診しなくてよいですか?
食べてから時間をおいて変化が現れることがあります。症状の有無ではなく、何をどれくらい食べたかを伝えたうえで、受診が必要かを相談する、という手順にしてください。
猫にユリの花が危険というのは本当ですか?
ユリ科の植物は猫の中毒源としてよく知られており、花瓶の水をなめただけでも危険とされています。猫のいる家では持ち込まないほうが安全です。
脱走していた犬が何か拾い食いしたかもしれません。どうすればよいですか?
保護できたあとは、見た目に元気そうでも一度受診しておくと安心です。屋外で口にした可能性のあるものが分かっていれば、その情報も伝えてください。まだ見つかっていない場合は、探すことを優先してください。
ペット探偵団ファインドにできること
ファインドでは、犬・猫・鳥・小動物など動物全般の捜索を承っています。これまで累計1万件以上のご相談をいただいてきました。全国どこでも即日対応し、捕獲器やトレイルカメラなどの機材を使って捜索にあたります。
「まだ依頼するか決めきれていない」という段階でもかまいません。ご相談は無料です。状況をお聞きしたうえで、プロの捜索が必要と判断した場合のみ、その後の進め方をご案内します。実際にご相談いただいた方の声は利用者の評判・口コミ(Googleクチコミ200件超)からご覧いただけます。
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※ 本記事は飼い主向けの一般的な注意喚起であり、診断や治療の判断を示すものではありません。誤食が疑われるときは、かかりつけの動物病院または夜間救急にご相談ください。
執筆:ペット探偵団ファインド 捜索チーム / 運営:株式会社ファインド